記憶の中のヤブツバキその1

子供の頃、父の実家の本家へ、たびたび遊びに行きました。
その本家の近くの、そのまた本家筋の、大きな屋敷の生け垣がヤブツバキでした。
生け垣沿いに小川が流れ、小物の洗濯はこの小川で
大物や大量の洗濯は、少し離れた大川で、ということになっていました。
大川の洗濯部隊に付いて行き、橋の下で水遊びをして
本家に帰ってから、ムズムズする背中を見てもらうと
なんと大きなムカデがつまみだされました。
思い出すと卒倒しそうになります。
良くぞ刺されなかったものです。
このムカデと、ヤブツバキの花の蜜の甘さが、幼い日の強烈な記憶です。