珠洲ヤブツバキ Suzu Camellia Japonica

活動日誌

Activity diary

ヤブツバキ探訪Ⅹ「長橋町・仁江海岸」平成28年9月

H280927 半年ぶり9回目の椿探訪です。朝10時大谷公民館前に久々のメンバー集合。本日は前回のブログに「新たな椿林探索」としてアップされた長橋町G家の椿林です。秋の長雨が続いている中での貴重な晴れ間を存分に楽しみました。

ヤブツバキ探訪Ⅶで紹介した幹周り150センチの椿や、直径180センチのタブの巨樹が生息している大谷公民前の「大谷神社」社叢。こんもりとした森の向こうの高台には廃校となった「西部小学校」があります。
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空気が澄んで、七つ島がくっきりと見えました。
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七ツ島の岩石まで見えることは珍しく、望遠鏡で灯台や浜小屋まで確認できるほど。撮影時に前に出るともっと見えると言われ、思わず素直に一歩前進して笑われました。
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晴天の元、まずは仁江海岸を散策。落石危険地帯で立ち入り禁止区域になっている旧道。
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タコすかし。竿の先に赤い布等をつけて、岩穴に潜む蛸をおびき寄せ、引っ掛けて釣り上げる漁法です。
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遊歩道真下の磯。
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岩のりの海苔畑。降り口が見つからず、どうやって降りるのかわかりません。

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凪の良い静かな磯には、釣り人や、貝を採る人の姿が何人も。
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「鯖の尾」の形をした岩。私はずっと人の横顔としか認識してきませんでしたが。
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昭和37年世界観光ポスターコンクールで第1位となった観光ポスター「能登」(仁江海岸の落日)の被写体は、この千畳敷です。
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この端正な横顔を御覧ください。
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美しい海中の緑石長石。
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振り返って見上げると、ほぼ垂直の断崖に施された大がかりな落石防止工事が。
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波と石がつくった海蝕甌穴(かいしょくおうけつ)が、いくつも見られます。
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海岸に続く断崖絶壁(標高約100メートル)と、そこから落ちた大きな岩がごろごろ積み上がっている磯。
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よく見るとワイヤーロープにひっかかって辛うじて落石を免れている岩があります。
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落石防止ネットに止まった岩。あんなのが落ちてくるのです!
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足元にはもろくて軽い小さな落石が一杯。これが軽いほど良いとされる釉薬に最適の緑石軽石では。
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素晴らしい散策コースとはいえ、万一の落石事故を考慮すると、役所が観光スポットから外している理由も分からなくはありません。でも、鯖尾岩や千畳敷、断崖が続く仁江海岸旧道はまさに絶景中の絶景! PRできないのは実に残念です。
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いよいよ本日の目的地、長橋町山中のG家ヤブツバキ林。
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測定値130センチ
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測定値105センチ
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幹周り90センチ超えの双子樹。
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測定値110センチ
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幹周り100センチを越える椿が林立。
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G家から望む鞍崎。山上から海岸まで棚田が続いていたそうですが、さすがにもう耕作されていません。
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椿の計測を終えて、手入れの行き届いた屋敷林を散策。
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まっすぐ伸びた大ケヤキは幹周り3100センチ。
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何箇所もくっついたり離れたり、見事に癒着する椿。
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癒着した椿の左には、バッサリ切られた幹から新しい葉がこんなに。なんとたくましい。
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今日しかない晴れ間にと、稲刈りに精を出す長橋町の方たち。この田圃はずいぶん標高の高い(約30メートル)ところにあります。
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外浦は海岸と山がせめぎ合って耕作地が大変少ないのですが、山に入ると思いがけないところに田んぼが出現します。どこから水が?と疑問でしたが、山の尾根近くに水脈があるようで、何処へ行っても小さな流れや滝があり、そこに2,3軒の民家や小さな集落が点在しています。本日訪ねたG家も200年前からの旧家と伺いました。太古から、能登半島先端外浦地区に連なる山の頂き近くを流れている、枯れることのない水脈があるとは。その湧き水を水源として営々と家や田畑を守り続けてこられた人たち。そのたくましさに、あらためて敬意を払いつつ帰途につきました。