先日、訪れたなめり谷地の群生林。
この森の様相は、他のヤブツバキ群生地と全く違っていました。
これまで見てきた群生地は、ヤブツバキが密集していたりタブの木やスダジイなどの高木に覆われていたりと、かなり薄暗い場所ばかりでした。
ところが、ここは他と違いふんだんに光が差し込み、明るい椿林でした。
写真のように、ツバキたちも邪魔者がいないから思うように枝を伸ばし、
複雑怪奇な様相を見せていたり、まっすぐ伸びたり。
それほど大きな古木はありませんでしたが、それでも幹周り1mを越すものが数本あります。また、この林にはツバキの他に、ムンクの絵に出てくるような様相を見せる巨樹や、斜面にへばりつくように根を張り巡らせた巨木などがありましたが、この林を支配しているのはヤブツバキです。
これまでの椿林のイメージと全く違う場所で、観察に来た参加者は感嘆の声を上げっぱなしでした。しばし、ナメリヤチのヤブツバキを楽しんでください。