久々の晴天。
1月24日の豪雪被害の現状確認を兼ねて、今年最初のヤブツバキ探訪に出かけました。
大谷町のエスカルゴ道路からの絶景。空気が澄んでいて七ツ島がくっきり見えました。
ヤブツバキの聖地と言っても良い馬緤海岸を望む。
冬期の外浦海岸には珍しい凪で、直下の磯もこの透明度。
本日の探訪地は大谷町西部小学校の近くの山中。やはり墓地です。
まるでジャングルですが、下草が枯れているので目標点へ辿り着けそうです。
幹周り150センチ超えの椿の大樹。
近くには直径180センチのタブの巨樹。びっくりデス。
道路から見上げたタブの巨樹。樹木が茂っているので見のがしてしまいます。
この椿も幹周り140センチ近い。
緑の苔状の植物がびっしり張り付いた幹。コケでなく、シダ植物のマメヅタだそうです。暖地性のもので、県内でも少ないとのこと。
たくましい椿の根元。
大蛇と見紛う藤蔓。
ぎょっとします。
徳保の千本椿を超える規模の原生林です。
藤つると木が絡みあい、癒着しています。
裏側です。どうなっているか分かりますか?
絡みつく藤はまさに「道成寺」
太い蔓に絡みつかれて、締め付けられてもなお、枯れずに枝を張る落葉木。ケヤキにしては成長が早過ぎるのではと、葉が落ちているので、メンバーにも何の木かは不明。芽吹きをまって確認ですね。
放射状に伸びる藤の根。山中に根を張り巡らし、樹木にすぐり揚がった蔓が、春には紫の花を咲かせます。もっとも強靭な植物では!
手入れが行き届かない能登の山は、藤に凌駕され、半島全体が紫に染まります。
豪雪が創った、竹のオブジェ。
ふだんは近寄れない竹林の中の椿。
笹波の白いヤブツバキ。残念ながら花が咲いていませんでしたが、葉の緑が少し薄い右の木が白椿です。
ひとつだけ白い椿の蕾を見つけました。
世界一低い樹高のヤブツバキが張り付く崖。
望遠で見ると花が咲いています。
雪害で倒れた徳保千本椿のタブの巨樹。
巨樹が倒れて明るくなってしまった林。
ヤブツバキの枝もずいぶん折れていましたが、中央の千本椿の主は大丈夫でした!
倒れたタブの幹は、がらんどうでした。
残った幹の洞には大きなスズメバチの巣。
こんながらんどうで良く生きていたものです。
よく頑張った! 倒れたタブの根本には、次の世代の若木がちゃんと待っています。すぐに再生が始まることでしょう。
痛ましい森を前に、立ち尽くすメンバー。
見逃していたヤブツバキ。幹周り136センチ。
駐車場で森の再起を祈る。
ラケット道路から見下ろした千本椿の森の全景。
海からの風で、樹形が流れている落葉樹。
大野家の、多分日本一のヤブツバキ巨樹。幹周り210センチだったはずが、今回は190センチ。痩せた?のではなく、測る位置が違ったよう。正確に測るのは大変難しいのです。