ヤブツバキ探訪Ⅷ「大谷・馬緤・徳保千本椿」H280208

久々の晴天。
1月24日の豪雪被害の現状確認を兼ねて、今年最初のヤブツバキ探訪に出かけました。
大谷町のエスカルゴ道路からの絶景。空気が澄んでいて七ツ島がくっきり見えました。
DSC0375七ツ島
ヤブツバキの聖地と言っても良い馬緤海岸を望む。
DSC03752エスカルゴより
冬期の外浦海岸には珍しい凪で、直下の磯もこの透明度。
DSC03753透明度
本日の探訪地は大谷町西部小学校の近くの山中。やはり墓地です。
DSC03760墓地へ
まるでジャングルですが、下草が枯れているので目標点へ辿り着けそうです。
DSC03761ジャングル
幹周り150センチ超えの椿の大樹。
DSC03763椿大木
近くには直径180センチのタブの巨樹。びっくりデス。
DSC03766タモ巨樹
道路から見上げたタブの巨樹。樹木が茂っているので見のがしてしまいます。
DSC03778タモ巨樹下から
この椿も幹周り140センチ近い。
DSC03771椿2
緑の苔状の植物がびっしり張り付いた幹。コケでなく、シダ植物のマメヅタだそうです。暖地性のもので、県内でも少ないとのこと。
DSC03773苔幹

たくましい椿の根元。
DSC03781椿根
大蛇と見紛う藤蔓。
DSC03782大蛇
ぎょっとします。
DSC03783大蛇
徳保の千本椿を超える規模の原生林です。
DSC03784椿森
藤つると木が絡みあい、癒着しています。
DSC03785ケヤキと藤
裏側です。どうなっているか分かりますか?
DSC03789道成寺
絡みつく藤はまさに「道成寺」
DSC03790道成寺
太い蔓に絡みつかれて、締め付けられてもなお、枯れずに枝を張る落葉木。ケヤキにしては成長が早過ぎるのではと、葉が落ちているので、メンバーにも何の木かは不明。芽吹きをまって確認ですね。
DSC03791道成寺
放射状に伸びる藤の根。山中に根を張り巡らし、樹木にすぐり揚がった蔓が、春には紫の花を咲かせます。もっとも強靭な植物では!
手入れが行き届かない能登の山は、藤に凌駕され、半島全体が紫に染まります。
DSC03792藤根
豪雪が創った、竹のオブジェ。
DSC03793竹
ふだんは近寄れない竹林の中の椿。
DSC03796竹椿

笹波の白いヤブツバキ。残念ながら花が咲いていませんでしたが、葉の緑が少し薄い右の木が白椿です。
DSC03801白椿
ひとつだけ白い椿の蕾を見つけました。
DSC03802白椿
世界一低い樹高のヤブツバキが張り付く崖。
DSC03804舟
望遠で見ると花が咲いています。
DSC03806崖椿
雪害で倒れた徳保千本椿のタブの巨樹。
DSC03809タブ
巨樹が倒れて明るくなってしまった林。
DSC03812林
ヤブツバキの枝もずいぶん折れていましたが、中央の千本椿の主は大丈夫でした!
DSC03815椿無事
倒れたタブの幹は、がらんどうでした。
DSC03819タブ
残った幹の洞には大きなスズメバチの巣。
DSC03820スズメバチ
こんながらんどうで良く生きていたものです。
DSC03822タブ
よく頑張った! 倒れたタブの根本には、次の世代の若木がちゃんと待っています。すぐに再生が始まることでしょう。
DSC03824タブ
痛ましい森を前に、立ち尽くすメンバー。
DSC03829タブ
見逃していたヤブツバキ。幹周り136センチ。
DSC03832千本椿
駐車場で森の再起を祈る。
DSC03836千本椿
ラケット道路から見下ろした千本椿の森の全景。
DSC03839千本椿
海からの風で、樹形が流れている落葉樹。
DSC03840ネム
大野家の、多分日本一のヤブツバキ巨樹。幹周り210センチだったはずが、今回は190センチ。痩せた?のではなく、測る位置が違ったよう。正確に測るのは大変難しいのです。
DSC03844大野椿