次の観察地、「椿寺:本光寺」へ
雨もあがり、景色を楽しみながら歩きます。
先へと歩く人、道草をする人、いろいろ・・・
どうしても立ち止まって、美しい風景を眺めずにはいられないようです。
橋がないので直進できず右折。
また小雨が
少しだけ国道を歩きます。珍しく自動車が。泊の停車場。
「椿寺・本光寺」入り口。
急坂を登って、大椿の案内指標にたどり着きました。すでに、かなり息があがっている人も。
海と集落を見下ろすと、相当高い位置まで登ったことがわかります。
この地域は有数の地すべり警戒地区。滑落したタブの大木。
「滑ります。足下気をつけてください」濡れた落ち葉を踏みしめながら。
雨の雫が大樹の幹をつたって描いたアート。探索隊メンバーによると、「樹幹流」と言い、「根元に水を集めるためか、木の表面についた養分を集めるのかは不明だが、ブナの木などでよく見られる」とのことです。
直立せず傾斜地に対して直角に伸びる木が椿です。
垂直の雑木と、傾斜地に直角の椿との違いが明確。斜めに伸びる大椿。果たしてどれが?
実は皆さんの背後の木(幹周り126センチ)が、目指す大椿です。
直立しているように見えますが、この画像では、斜めに写っている方が垂直の雑木。
伊藤先生の目測では樹高17メートル?
いよいよ15メートルの伸縮スケールで実測
先端が見えなくなるのでピンクの紐で目印を付けて再挑戦
樹長ではなく、樹高を測るのでこのような具合になります。
重くて、しなるスケールを支えて奮闘中。
15メートルを伸ばしきって、さらに身長分を追加。
果たして樹のてっぺんはどこなのか!届いているのか!突き抜けているのか!
離れてみても、下から仰いでも、定かではありませんが・・・
そもそも幹だけ見て本当にヤブツバキ? 大丈夫、小さなヒコバエが証拠、間違いはありません!
結局、樹高は遠慮がちに14.2メートルと測定されました。
樹長はもっとありますよ!!
長い年月、傾斜地に踏ん張って、風雪に耐え、大椿を支えるすごい根っこ。愛しくおもえるほどです。