この椿林の中に、「連理(サシマタ)の椿」があります。参道脇に案内標柱がありますが、その椿は標柱脇の少々急な小道を登り10メーターほどの所にあります。
その椿は、小道脇の斜面にありました。
「連理」の語源は白居易の『長恨歌』「在天願作比翼鳥、在地願為連理枝」(天に在りては願わくは比翼の鳥となり、地に在りては願わくは連理の枝とならん)からきています。
つまり2本の樹木の枝、あるいは幹が癒着結合したもので、一度結びついたものは永遠に共に生きることの象徴と考えられています。
自然界においては少なからず見られるますが、その様子は吉兆とされ、多くは「縁結び」「夫婦和合」などの象徴として信仰の対象となっています。
このヤブツバキは、かなりの急斜面にある為、近ずくことはできませんでしたが、2本の椿の幹が癒着し、それぞれが生い茂っていました。椿林の中に寄り添うようにひっそりと佇んでいました。